対処法

スズメバチに刺された場合の対処法

アナフィラキシーショック

スズメバチに刺された場合の対処法日本国の平成15年人口動態統計では24人がスズメバチによる刺傷で死亡している。これは熊による死者数の数倍で、有毒生物による生物種類別犠牲者数では最も多い。死因はショック死が主で、毒液の直接作用によるものは少ないとされる(ハチによる死亡事故のほとんどがアナフィラキシーショックによるものと言及されている)。

刺されると、直後から非常に強い痛み、数分後には患部の炎症と腫れ、体温の上昇等の症状が起こる。またハチ毒の中には神経毒の成分も含まれるため、一度に大量のハチに刺され、注入された毒の量が多いとハチ毒そのものが原因で麻痺が起き、やがて呼吸不全や心停止に至る。

刺された場合は、さらに集団で襲われることがあるので、スズメバチの攻撃行動をより刺激する危険のある大きな身振りを控えつつ、速やかにその場から離れる。そして、冷やしながらできるだけ早く病院に行くべきである。毒液が目にはいると最悪の場合角膜の潰瘍を引き起こし失明するおそれがあるので、すぐに水で目をすすぎ病院で治療を受ける必要がある。

過去に刺されたことがある場合は、たとえ前回大事に至らなくても短時間でアナフィラキシーショックを起こす可能性が高くなり、場合によっては死に至ることもあるので非常に危険である。アナフィラキシーショックを起こしている場合は、気道内の浮腫や大量の分泌物による閉塞により呼吸困難に陥り死亡する。刺されてから1時間以内の死亡例が多く報告されている、意識朦朧、血圧低下、発疹や浮腫(膨張)の症状が出たら、救急車の出動を要請し、速やかに医師による適切な治療がされることが望まれる

応急処置

  • 医師から処方を受けるなどの方法で事前にアドレナリンを主剤とした自己注射薬のエピネフリン製剤(エピペンなど)を入手している場合は、これを用いることによって一時的にアナフィラキシーショックの症状を緩和することができる。ただし、これも補助的な役割を果たすだけに過ぎない。
  • 傷口をつまんだり吸引器を用いる方法で毒液を体内から外に出す。この際、口で毒液を吸い出してはならない。(口に傷があった場合、そこから毒が染み込む可能性があるため)
  • 傷口を流水ですすぐ。(患部の冷却と毒液の排出のため)
PAGE TOP